top of page
検索
執筆者の写真松岡 一久

「隣席との会話」というご馳走

知人のグリーンワイズ田丸社長から「調布にMarutaというレストランをプロデュースしました」という案内が届いたので、先日行ってみました。調布駅から武蔵境通りを車で10分ほどの場所で、ファミレスが並ぶロードサイドの中で異彩を放つ一角にMarutaが有りました。広いオープンキッチンと暖炉とロングテーブルからなる居心地の良い店内では、ローカルファーストをコンセプトにメルボルンの名店「Grae」で修行を積んだシェフが創作フレンチの腕を振るいます。こだわりの設えと食材、趣向を凝らした料理も素敵なのですが、何よりも4組ほどのお客が一つのロングテーブルに着席し、大皿料理を取り分けながら、同時に食事を進めていくという仕組みが特徴的です。コースが進むにつれ料理の感想などから隣席との会話が始まるのです。私のテーブルは輸入家具商、デザイナー、音楽家などの人たちが一緒だったのですが、時折暖炉の炎を眺めながら穏やかな会話の中でアッという間の3時間でした。スタッフから今後は料理のワークショップや裏庭に作る畑での収穫イベントなども考えているという話が出ると、音楽家カップルも「ぜひこんな場所で生演奏してみたい」を興味津々でした。後で聞くとMarutaは田丸さんご自身のお店で、ご自宅の敷地の一角でもあったわけです。調布の町に「田丸ワールド&Maruta文化」が拡がっていくと良いな、と実感した夜でした。

最新記事

すべて表示

先行指標の整理 エリアクオリアの可能性と課題 ②

【内容】 世界の都市総合力ランキング Liveable Well Being City調査 住みたい街ランキング センシュアス・シティ調査 先行指標の課題と検討のポイント     エリアクオリアの開発にあたっては、先行する都市評価指標を整理・研究しました。...

エリマネの効果測定の必要性 クオリアの可能性と課題 ①

【内容】 街づくり関係者がコミットできる評価指標はないのか? エリアマネジメントの限界 街づくり関係者の困りごと     1.街づくり関係者がコミットできる評価指標は無いのか? 2021年に私たちの研究会の検討会議で 「行政から容積ボーナス以外のインセンティブが無いか?と相...

都市開発の未来 多次元開発 ⑩

【内容】 リアルな顧客接点のゴール 世界観とストーリー価値の提供 ハイブリッド・スパイラルの可能性     1.リアルな顧客接点のゴール コロナ禍を経て変化の激しい流通業界は、2030年までに、下記のような状況に行き着くと想定します。...

Comentários


Os comentários foram desativados.
bottom of page