top of page
検索
執筆者の写真admin

Beyond コロナ6

(仮説)次世代のエンタメ産業

エンタメ産業もコロナショックで大打撃を受けた業界です。

人が集まる事が否定されたわけですからエンタメなどの「集客」産業には真逆のベクトルが働きました。

近年 音楽業界では「ライブ公演」の魅力が見直され、市場も拡大し大型ホールの開業も目白押しでした。エンタメこそ「わざわざ外出する」目的になりますし、本来の都市の楽しみは「非日常の賑わい」にあり、その象徴的な体験が「エンタメ」だったわけです。

そのような前提でBeyond コロナ時代のエンタメ産業&施設を下記のように想定します。

1:ハイブリッド・ホール

韓国の Beyond ライブを皮切りに各地で開催される「オンライン有料ライブ」ですが、まだまだ試行錯誤の部分はあるものの収益性を含めて新しい可能性を感じさせます。

さらにレベルの高いインタラクション体験など臨場感の演出には工夫が必要ですが、オンラインでのマス対応(数千円の公演視聴料)とリアルなプレミアム対応(〜数十万円の入場料)とを組み合わせた「ハイブリッド公演」は、アリーナなどリアルな大空間に数万人を集める従来公演に比べて、会場費や会場管理費などの大幅なコストダウンに繋がることも分かってきました。

分野は異なりますが世界配信されるスーパープレゼンテーションとして有名な「TED カンファレンス」の参加料金は年々上昇し、近年は100万円を超えています。

単にリアルに講演を聴けるだけでなく、アフタートークの身近なやり取りや様々な関連体験会、交流イベントなどがインセンティブになっているようです。

単なるコンテンツ提供を超えるリアルな体験価値を如何に工夫できるかが鍵になりそうです。

2:ハイブリッド・アミューズメント

自転車レースの最高峰である「ツール・ド・フランス」が本年度はバーチャル開催されました。

サイバー空間内に構築された「バーチャル3Dコース」を自宅などでのサイクルマシンで走行し、計測データに基づきアバターがレースを競い、本物と遜色ない実況中継を世界中で観戦できるわけです。

もちろんまだまだ発展途上ではありますが「開催回数を増やせる」「選手と一緒に走れる」などの展開可能性が広がります。

オンラインと組み合わせたクレーンゲームやオンライン連携の脱出ゲームなどリアルに立ち会わなくても体験してゲームを楽しめる様々な試みが増えてきていています。

いずれもオンラインだけでは無限のヴァリエーションの中での世界一競争に陥ってしまう中でオリジナリティと固有性を発揮する工夫だと考えます。

最新記事

すべて表示

プロジェクト推進の未来 ベクトル・メイク ⑩

【内容】 都市開発プロジェクトの手順 未来に踏み出す 都市開発の成功とは       1.都市開発プロジェクトの手順 都市開発関係の仕事に就いて30年余りになりますが、以前から疑問に思っていたことがあります。 それは「どうして何度も、何度も、計画を作り直す手戻りが起こるのか...

ストーリー化 ベクトル・メイク ⑨

【内容】 ワークショップの熱狂と限界 ストーリーとして組み立てる 企業連携で外圧を活用する     1.ワークショップの熱狂と限界 前述した通り、 ワークショップは、適切なファシリテーションによって、心理的安全性が確保された「前向きな場」が醸成されると、一種の熱気を帯びてき...

突出アイデアの作り方 ベクトル・メイク ⑧

【内容】 突出力の必要性 (1/100)3乗思考の活用 オンリーワン戦略の事例     1.脱・金太郎飴の都市開発 最近の都心の再開発は、「金太郎飴のように何処も似かよった構成になっている」とよく言われます。 高層部はオフィスやホテル・住宅で構成され、低層部には商業施設とホ...

Kommentare


Die Kommentarfunktion wurde abgeschaltet.
bottom of page