方策2 「フェス」感覚・プラットフォーム ネオ生業の時代 ⑧
- admin
- 4 日前
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【内容】
第二要件としてのフェス感覚
フェス感覚の有効性
フェス感覚の活用方策
1.第二要件としての「フェス」感覚
ネオ生業は「遊び仕事」だと定義しました。
「遊び仕事」ですからこそ、儲けに貪欲でもなく、場は「緩い空気」に包まれます。
「高知の日曜市」の魅力でもある自由度や交流重視、協力性、お祭り感などを見ればわかります。
これらを踏まえて、ネオ生業のプラットフォームの第二要件として「フェス」感覚を提示したいと思います。
音楽フェスとライブの違いを体験者の視点で整理すると、まず 「自由度」 が大きなポイントになります。
ライブ は、特定のアーティストのステージに集中する場です。演出やセットリストが練り込まれ、ファンの熱気も一体となり、アーティストと観客が深い絆を感じられるのが魅力です。一つの世界観に没入し、感情が大きく揺さぶられるような体験ができます。
一方、フェス は複数のステージで同時にライブが行われ、観客は好きなアーティストを自由に行き来しながら楽しめます。「知らなかったバンドに出会えた」「偶然立ち寄ったステージが最高だった」という発見があるのが醍醐味です。また、会場内には飲食ブースやアクティビティも充実しており、音楽以外の楽しみ方もできます。
ライブは アーティストとの一対一の特別な時間 を味わうもの、フェスは 自由な空間で音楽と共に「旅」する感覚 を楽しむもの、と言えるでしょう。
2.フェス感覚の有効性
フェスの魅力は下記の5点のように整理されます。
新しい音楽との出会い
複数のステージを自由に回りながら、新たなアーティストやジャンルを発見できます。
例:ロックフェスでジャズバンドの演奏を聴き、興味を持つことがあります。
好きなアーティストの特別なパフォーマンス
フェス限定のセットリストやサプライズコラボが見られることがあります。
例:海外アーティストと日本のバンドが即興でセッションをすることもあります。
会場の雰囲気や非日常感
都会を離れ、自然の中で音楽を楽しめる開放感が魅力です。
例:フジロックでは森や川辺でリラックスしながらライブを楽しめます。
グルメの楽しみ(フェス飯)
全国各地のご当地グルメやフェス限定メニューを味わうことができます。
例:ライジングサンでは北海道の海鮮丼やジンギスカンが人気です。
仲間との特別な思い出作り
友人や恋人と一緒に特別な時間を共有できるのもフェスの魅力です。
例:コーチェラでフェスファッションを楽しんだり、キャンプフェスで夜通し語り合うことができます。
フェスの体験者は、音楽だけでなく、特別な空間や非日常的な体験を求めて参加します。「音楽+α」の楽しみを期待し、多くの人がフェスに足を運ぶといえます。
ネオ生業を推進するためのプラットフォームにも、同様の工夫が必要だと考えます。
3.フェス感覚の活用方策
ライブやパフォーマンスの導入
ネオ生業マーケット内で、地元アーティストによるライブやダンスのパフォーマンスを導入し、来場者にフェスのような活気と非日常感を提供します。音楽やダンスの演出により、単なる物販イベントでは味わえない感動を生み出します。
テーマ性のあるブース配置と装飾
会場全体を統一したテーマで装飾し、各ブースのデザインにもこだわります。たとえば、レトロやナチュラルな雰囲気を取り入れることで、来場者が思わず写真を撮りたくなるフォトスポットが生まれ、SNSでの拡散効果も期待できます。
期間限定ポップアップショップの設置
ネオ生業マーケット期間中に、地域限定やオリジナル商品を扱うポップアップショップを設置します。これにより、他では手に入らない特別なアイテムを求めて、来場者の購買意欲を刺激する工夫が可能です。
体験型ワークショップの実施
手作りクラフトやリサイクルDIYなど、参加型のワークショップを開催します。家族連れや友人同士で楽しめるプログラムを取り入れることで、物販以外の付加価値を提供し、イベント全体の魅力を高めます。
SNS連動キャンペーンの展開
インスタ映えするフォトブースやハッシュタグを活用した投稿キャンペーンを実施します。来場者が自身の体験をSNSでシェアすることで、口コミ効果が生まれ、イベントの認知度と集客力の向上につながります。
まずは期間限定で「ストリート丸ごとフェス」見立てをしてみてはどうでしょうか。
街の活性化はもとより、交流の場としての求心力を高めたり、コラボレーションを通じた新しい商いが生まれる機会になると考えます。
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